このたびは、井出商店にお越しいただき誠にありがとうございます。
井出商店は一数の子メーカーから発した、小規模生産者と消費者・ユーザーを直接つなぐ会社です。
井出商店の考え方について、一寸お話しいたします。
いまや町から魚屋、八百屋、乾物屋などが姿を消し、スーパーが強大な存在となりました。
その結果、生産者はやむを得ず価格、品質、パッケージ、広告宣伝などを大量生産、大量流通、大量消費
に合わせざるを得なくなりました。
これは、メーカーにとって大きな負担となり、また、コストアップの要因ともなっています。
我々の周りの食品はいつでも均一の商品が提供できるよう化学的、機械的に反復生産されるものだけとなりました。
「いつでも、どこでも」見かけるものだけが、身近にある食品になってしまいました。
ただ、ご存じのとおりそのスーパーでさえ経営的には厳しさを増しております。
つまり、今の食品流通はあきらかに制度疲労を
起こしているのです。
一方、そういった網の目からはこぼれた、「いいものを丁寧に、少しづつ作りたい」というメーカー、
また、「理不尽な既存流通の一方的なルールに従いたくない」というメーカー、
「消費者に直接販売して、安く、安心して食べていただきたい」というメーカーもあります。
私自身も、数の子メーカーの社長として、「売るときはこんなに買い叩かれるのに、なんで店頭ではこんなに
高いんだろう」という疑問にいつもかられていました。
わが社では、年末に数の子を数千パック位販売します。
すべて、1パック、1パック直接ご注文頂き、発送し、安さと品質の良さに感謝されます。
そして、お客様から「他にないの?」「商品を増やせばいいのに」といつも言われてきました。
生産者から直接買えば、価格は大幅に下がります。生産者も消費者に直接安く販売したいと考えています。
ただ、多くの場合、生産者は小口販売や営業が苦手です。
インターネット販売もやれば売れるというものではありません。
産直は、産直業者がいて取り仕切っており、生産者の実入りが増えるわけではありません。
自分の商売を考えても、時間をかけて地道な販売を1つ1つ積み上げることが生産者、消費者の幸せになると考えています。
だから、井出商店の商品は、こんな具合です。
・大量生産品でないので、売り切れている場合もあります。
・保存料などを使いたくない、というメーカーさんの商品は受注生産になります。
・パッケージはシンプルです。外見よりも中身で勝負します。
・安すぎると感じる場合もあるかもしれませんが、商品に問題はありません。
・皆さんのアイデアで商品が出来上がります。ご意見、ご希望をどんどんお寄せください。
・事故、クレームには誠実に対応しています。
まだまだ書きたいのですが、このへんでとめておきます。
少人数でがんばっている会社です。皆さんの口コミが営業部長です。
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